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WSL(Windows Subsystem for Linux)の Ubuntu 16.04 LTS に Tensorflow と Keras をインストールします。
「詳解 ディープラーニング TensorFlow・Kerasによる時系列データ処理」の「第2章 Python の準備」、「Mac および Linux の場合」に沿って、WSL(Windows Subsystem for Linux)の Ubuntu 16.04 LTS の環境にあわせてインストールを進めます。
pyenv を GitHub より取得します。
$ git clone https://github.com/pyenv/pyenv.git ~/.pyenv
pyenv の環境変数などを ~/.bashrc に設定します。
export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"
export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"
if command -v pyenv 1>/dev/null 2>&1; then
eval "$(pyenv init -)"
fi
シェルを再起動します 。
$ exec "$SHELL"
pyenv 自体の更新に便利な、pyenv-update を GitHub より取得できます。
$ git clone git://github.com/yyuu/pyenv-update.git ~/.pyenv/plugins/pyenv-update
$ pyenv update
「詳解 ディープラーニング TensorFlow・Kerasによる時系列データ処理」では、環境変数を ~/.bash_profile に設定していますが、ここでは、~/.bashrc に設定しています。この違いについて少しみてみます。
ログインシェルの場合は、次のようなファイルが順番に実行されます。 /etc/profile 、 ~/.bash_profile 、 ~/.bash_login 、 ~/.profile 。
ログインシェルは、次のようなコマンドの場合に起動します。
$ sudo su -
$ bash --login
$ ssh user@host
また、ログインシェルではないインタラクティブシェルの場合は、 ~/.bashrc のみが実行されます。次のようなコマンドの場合に起動します。
$ sudo
$ su bash
anaconda をインストールします。
$ pyenv install --list
$ pyenv install anaconda3-4.3.1
$ pyenv rehash
$ pyenv versions
$ pyenv global anaconda3-4.3.1
なお、anaconda ではなく、Python のバージョンを選んでインストールもできます。
$ pyenv install 3.6.4
$ pyenv rehash
$ pyenv versions
$ pyenv global 3.6.4
「...zlib not available...」というエラーには、次のコマンドで対応します。
$ apt install zlib1g-dev libssl-dev libbz2-dev libreadline-dev libsqlite3-dev
anaconda、conda、パッケージのアップデートです。
$ conda update anaconda
$ conda update conda
$ conda update --all
conda による仮想環境の操作例をみてみます。
仮想環境作成(py36 という名前の仮想環境を作成します。Python バージョン 3.6、ほかに anaconda パッケージをインストールします。)
$ conda create -n py36 python=3.6 anaconda
仮想環境確認
$ conda info -e
仮想環境削除(py36 という名前の仮想環境を削除します。)
$ conda remove -n py36 --all
仮想環境 Activate
$ source activate py36
仮想環境 Deactivate
$ source deactivate
「詳解 ディープラーニング TensorFlow・Kerasによる時系列データ処理」では、グラフを表示するなどのサンプルプロクラムもありますので、X Window 環境をインストールします。
まず、Windows 用の X Server を調べていると、Xming か VcXsrv かの選択が多いようです。今回は VcXsrv を利用しました。
https://sourceforge.net/
X Window 環境やフォントをインストールします。
$ apt install x11-apps x11-utils x11-xserver-utils fonts-ipafont
ターミナルもインストールしてみます。ターミナルもいくつかあるのですが、xterm と lxterminal を選んでみました。
$ apt install xterm
$ apt install lxterminal
~/.bashrc の設定例です。
export DISPLAY=localhost:0.0
「...failed to read machine uuid:...」というエラーには、次のコマンドで対応します。
$ dbus-uuidgen | sudo tee /etc/machine-id
さらに、日本語表示と日本語入力の環境もインストールして設定してみます。
$ apt install language-pack-ja
$ update-locale LANG=ja_JP.UTF-8
$ apt install uim-xim uim-fep uim-anthy
~/.bashrc の設定例です。
export UIM_CANDWIN_PROG=uim-candwin-gtk
if [ $SHLVL -eq 1 ]; then
uim-xim &
fi
export XMODIFIERS="@im=uim"
export GTK_IM_MODULE=uim
export QT_IM_MODULE=uim
Tensorflow をインストールします。import でインストールを確認します。
$ pip install tensorflow
$ python
>>> import tensorflow as tf
「FutureWarning: Conversion of the second argument of issubdtype from `float` to `np.floating` is deprecated. In future, it will be treated as `np.float64 == np.dtype(float).type`.」というワーニングが anaconda や Python などのバージョンによって出るようです。実行には影響がないようです。
「詳解 ディープラーニング TensorFlow・Kerasによる時系列データ処理」でも解説されているモデルを含めて、Tensorflow での多くのモデル例が GitHub に公開されています。
$ git clone https://github.com/tensorflow/tensorflow.git
$ git clone https://github.com/tensorflow/models.git
~/.bashrc に次の設定を追加しています。
export NO_AT_BRIDGE=1
export LIBGL_ALWAYS_INDIRECT=1
「export NO_AT_BRIDGE=1」は、「WARNING **: Couldn't connect to accessibility bus: ...」というワーニングに対する設定です。
「export LIBGL_ALWAYS_INDIRECT=1」は、「libGL error: No matching fbConfigs or visuals found / libGL error: failed to load driver: swrast」というエラーに対する設定です。
2018年 4月20日現在、Tensorflow を pip でインストールした場合について追記します。
この追記の時点で、pip からの場合、バージョン 1.7.0 がインストールされますが、この環境では、import 時にコアダンプがでます。conda では、バージョン 1.6.0 がインストールされますが、そのようなことは起こりません。
なお、その後 2018年4月27日に確認したところ、conda からもバージョン 1.7.0 がインストールされます。
$ conda install tensorflow
$ python
>>> import tensorflow as tf
Keras をインストールします。import でインストールを確認します。
$ pip install keras
$ python
>>> import keras
「詳解 ディープラーニング TensorFlow・Kerasによる時系列データ処理」でも解説されているモデルを含めて、Keras でも多くのモデル例が GitHub に公開されています。
$ git clone https://github.com/keras-team/keras.git