情報技術(IT)用語の意味は、その技術の進歩とともに変化していくことがよくあります。特にこの情報技術(IT)分野での進歩は速いことがいわれていますので、情報技術(IT)用語の意味もそれにあわせて変化が速いともいえそうです。
情報技術(IT)用語の意味が変化する要因とは?
3つほど思い浮かんだことがありましたので、ちょっとだけ書いてみようと思います。あくまでもわたし個人の見方です。
1つ目は、理想と現状から、実現可能な段階とそのステップによる変化がありそうです。ある情報技術(IT)用語の意味するものが将来の理想であり、現状から段階的に目標を定義して実現していくような性質であった場合、本来(理想)の意味とともに、その途中の段階における定義がその意味となる場合があるようです。このステップの進行とともに意味も変化していくことが考えられます。用語にバージョン番号が付けられる場合などがありますが、そうでないときもよくあるようです。
2つ目は、既存技術など他の技術と結びつくことによって意味が広がっていく変化もありそうです。他の技術と結びつきの速さも、情報技術(IT)分野の進歩の速さのひとつとみることができそうです。この場合、ひとつの用語でいくつもの意味を持つことになる可能性があります。さらには、意味の共通定義が難しくなる可能性や、あるいは共通するわずかな部分だけが意味として定義される可能性もあります。
3つ目は、視点の変化から意味が変化することもありそうです。ある技術の開発者や提供者が定義した意味から、その技術の利用者・評価者などの見方から定義された意味へと変化する場合もあるようです。
同じ情報技術(IT)用語を使って会話していても、なんだか微妙にかみ合わない。そのような感覚を感じることもよくあることだと思います。このようなことを回避するため、具体的な製品名で会話することもよくみられることです。