ファイナンス、情報通信技術のスキル・アグリゲーション・サイト
キャッシュフロー(cash flow)とは、現金の流れ、つまり現金の収入と支出、そしてその結果としての現金の増減、などのことをいいます。
割引キャッシュフロー(DCF:discounted cash flow)法では、将来にわたるキャッシュフローの予測から、その現在価値を算出します。
たとえば、1 年目に 100 万円、2 年目に 200 万円のキャッシュフローをもたらす投資において、1 年目のキャッシュフローに適用される年利率が 7 %、2 年目のキャッシュフローに適用される年利率が 7.7 %とします。
1 年目のキャッシュフローを CF1、2 年目のキャッシュフローを CF2、以降 t 年目のキャッシュフローを CFt、そして、それぞれの年のキャッシュフローに適用する割引率を順に r1、r2、rtなどとすると、割引キャッシュフロー法の式は、次のようになります。
さて、上記の例では、それぞれの年の利率が異なる場合でした。この場合には金利の期間構造(term structure of interest rate)とよばれる検討がなされます。この点に関して、フラット、つまり一定利率(あるいは平均利率) r で計算する場合は、次のようになります。
ここまでは、現在価値(PV)をみてきましたが、その現在価値(PV)から現在直ちに行う投資額を差し引くことによって、純現在価値(NPV)が計算されます。
現在価値入門、純現在価値入門、複数年後の資産の現在価値(PV)に続いて、この Web ページでは、DCF(discounted cash flow:割引キャッシュフロー)法の計算を取り上げました。