サブネットマスクは本来、固定長ですが、サブネット化されたIPアドレスをさらにネットワーク内で細分化する方法があります。この方法をVLSM(Variable Length Subnet Mask:可変長サブネットマスク)といいます。
たとえば、ネットワークアドレス 192.168.0.0/24 において、サブネットマスク 255.255.255.128 を適用してサブネット化したときは、192.168.0.0/25 と192.168.0.128/25 の2つのサブネットワークに、それぞれ126台分のホストアドレスの割り当てが可能となります。
そして、VLSM を利用すると、さらにそのサブネットワークをサブネット化する、というようなことができるようになります。たとえば、
・192.168.0.0/25
(割り当てが可能なホストアドレス数は126)
・192.168.0.128/26
(割り当てが可能なホストアドレス数は62)
・192.168.0.192/26
(割り当てが可能なホストアドレス数は62)
というような3つのサブネットワークを構成することもできることとなります。
VLSM を利用する主な理由としては、IP アドレスの効率的な割り当てをすることにあります。
なお、VLSM に対応したルータおよび RIPv2、OSPF などのクラスレスルーティングプロトコルのサポートが必要です。