サービス志向アーキテクチャ(SOA:Service Oriented Architecuture)について、わたしが注目する3つの基本ポイントをあげてみます。
SOA の1つめの基本ポイントは、SOAP(Simple Object Access Protocol)。SOAP は、XML と HTTP を利用してオブジェクト間の通信を行うプロトコル。SOAP を利用することにより、異種システム間の連携がやり易くなるであろうこと。また、SOAP が HTTP プロトコルを利用しているため、ファイアウォールを通過できる点も重要なポイントだとわかります。
SOA の2つめの基本ポイントは、訳のままですが、「サービス志向アーキテクチャ」。「サービス」(のオブジェクト)を提供し、そして、その「サービス」(のオブジェクト)を利用するための共通フレームワークであること。Web サービスが例にあげられますが、企業システムにおいては、イントラネット Web サービスが中心となりそうです。当然ながら、インターネット Web サービスもターゲットとなりえます。
SOA の3つめの基本ポイントは、「サービス志向」であること。「サービス」(というオブジェクト)は、ビジネス業務における一連の機能を提供します。企業システムの構築や連携について、SOA では、この「サービス」の視点で切り込んでいくことになります。このことに関連して、BPMN(Business Process Modeling Notation:業務処理プロセスを記述する表記法)、BPEL(Business Process Execution Language:業務処理プロセスを記述する言語)というキーワードが登場します。また、ESB(Enterprise Service Bus:異種システム間などでサービスをつなぐ中継技術など)も重要なキーワードです。