情報処理技術者試験の午前試験過去問題から、RSVP をみてみます。試験問題の全文については、情報処理技術者試験センターの Web サイト http://www.jitec.jp/ にて公開されています。
平成19年度テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)試験の午前試験の問19。
問19 RSVP の説明として、適切なものはどれか。
ア IP ネットワークにおいて、ホスト間通信の伝送帯域を管理するためのプロトコルである。
イ LAN システムにおいて、物理的なケーブルやノードの接続形態に依存せず、ノードを任意に論理的なグループに分ける技術である。
ウ PPP によるデータリンクを複数束ねることができるように拡張したプロトコルである。
エ リモートアクセスを利用するユーザの認証を行うためのプロトコルである。
答えは、ア。
平成17年度テクニカルエンジニア(ネットワーク)試験の午前試験の問30。
問30 RSVP の説明として、適切なものはどれか。
ア QoS を実現するために、IPパケットに優先度情報を付加することによって、インターネットを流れるトラフィックを制御する。
イ オーディオ・ビジュアル情報などの連続した情報の発生源を遠隔制御する。
ウ シーケンス番号とタイムスタンプを付加することによって、リアルタイム情報を伝送するパケット間の時間差を保証する。
エ ネットワーク資源の予約を行い、ノード間でのマルチメディア情報のリアルタイム通信を実現する。
答えは、エ。
RSVP(Resource Reservation Protocol)は、IP ネットワーク上で送信先までの帯域を予約し、通信品質を確保するプロトコル、ということになります。リアルタイムの動画像配信などで一定の伝送速度が連続的に必要なシステムに有効です。