まずは、つぎの問題をみてみます。
問題 LAN と WAN の特徴の違いを正しく説明したものは次の中のどれですか。
ア 通信事業者を介さずに接続するネットワークがLANであり、通信事業者が提供する通信回線を介して LAN よりも広い範囲で接続するネットワークが WAN である。
イ LAN では 1 km 以上離れたコンピュータの接続はできないが、WAN では距離の制限はない。
ウ LAN では光ケーブルのみが使われ、WAN ではメタルケーブルのみが使われる。
エ LAN で使用できるプロトコルは TCP/IP だけであるが、WAN ではその制約はない。
答えは、ア。
LAN(Local Area Network)は、一室内あるいは一フロア内、一施設内などの規模で構築されるネットワークをいいます。また、WAN(Wide Area Network)は、それよりももっと広い地域・範囲(他県や他国など)におよぶ規模で構築されるネットワークをいいます。
そして、WAN の特徴としてあげられるのは、通信事業者が提供する通信回線を利用するという点にあります。
その点、LAN は、導入したユーザーが主体となって管理・運営するというのが特徴といえそうです。
そのほか、MAN(Metropolitan Area Network)ということばもよく目にします。大学や企業の敷地内をカバーするネットワーク、あるいは、都市や市街地をカバーするネットワークとなります。また、50 km エリア内でのネットワークとして紹介されていることもあります。通信事業者を介する場合もあれば、そうでない場合もあるようです。
ちなみに、○○ Area Network の略語をほかにも目にすることがあります。
SAN は、Storage Area Network。PAN は、Personal Area Network。CAN は、Campus Area Network。