退職所得とは、退職手当、一時恩給、その他退職により一時に受ける給与およびこれらの性質を有する給与(退職手当等という)に係る所得をいいます。
ファイナンシャル・プランニング技能検定試験では、出題されることも多い事項です。
勤めていた会社から受け取る退職金のほかに、厚生年金基金から受ける一時金で、加入者の退職に基因して支払われるものや、確定給付企業年金法に基づいて支給される退職一時金(自己負担分を除く)なども、退職手当等に含まれます。
退職所得の金額の計算は、次のようになります。
退職所得の金額 = (収入金額 - 退職所得控除額)× 1/2
2分の1することがポイントとなります。
退職所得控除額は、次のような計算となります。
勤続年数が 20年以下の場合、40万円 × 勤続年数(最低 80万円)。
勤続年数が 20年超の場合、800万円 + 70万円 × (勤続年数 - 20年)。
勤続年数は、就職した日から退職した日まで、実際に勤務していた期間です。 1年未満の端数がある場合は、これを1年とします。たとえば、実際の勤続年数が 30年 3ヶ月のときは、勤続年数 31年で計算します。